消費電力の低さと寿命の長さが自慢の「LED」
2020年11月20日 11時40分
省エネやエコ、さらには節電などの言葉が広く知れわたり、経済的な面や自然環境への配慮といった面から照明器具の選び方も変化してきています。
そこで近年大きく注目され、公共の施設や生活道路の街灯や信号などでも多く用いられているのが、「LEDランプ」です。
冬になると一般住宅の庭先や街では、色とりどりのイルミネーションが鮮やかに光輝いていますが、
これらの輝きの源の多くが最近ではLEDランプといわれています。
色褪せや虫が寄ってくるリスクを軽減できる
LEDランプは、赤や緑、青といった発光ダイオードという半導体が電流を光に変えて、空間を明るく照らすことができます。従来のランプとは紫外線や赤外線が少ないことから、クローゼットにしまった衣類が色褪せする心配もないですし、
紫外線が少ないことから虫が寄ってこないといったメリットがあります。
寿命が長くコストパフォーマンスに優れている
一般的な住宅でも、公共の施設や街灯、さらにはイルミネーションなど、さまざまな部分で照明が用いられていますが、それらの照明をLEDランプに変更した、または変更しようかと検討している方や自治体も多いようです。
その大きな理由というのが、LEDランプは「寿命が長く」、「コストパフォーマンスに優れている」という特徴があるからです。
寿命の面でいうと、ほかのランプに比べてLEDランプは約10年と長く、そのあいだは取り換えが必要ないといったメリットがあります。
そのため、初期設置費用はほかのランプに比べて少し割高ですが、長い目でみると総合でかかる費用を大きく抑えることができます。
それに、取り換えの手間が省けるといった面もLEDランプの大きな魅力といえます。
省エネ効果があるLED
寿命が長く、コストパフォーマンスに優れているというメリットのほか、LEDランプが多く選ばれる理由に「省エネ効果がある」ということがあります。一般的によく用いられる白熱灯や蛍光灯に比べて、使用電気料を大きく削減することができるため、
自然と電気代を安く抑えることができるといったメリットがあります。
従来のランプに比べて価格が高い
次世代の照明器具と呼ばれるLEDランプですが、中にはデメリットになる特徴もあります。たとえば、従来のランプに比べて「価格が高額」といった面があります。
これまで以上に需要が高まれば価格が今よりも安くなる可能性はありますが、まだまだ発展途上ということもあり、
ほかのランプに比べると初期費用が高くなります。
設置器具の強度による仕様の違い
以前よりは大きく改善されつつありますが、LEDランプは従来のランプに比べて重量が重いという問題があります。そのため、住宅や施設における照明器具の種類によっては、購入したLEDランプに対応していない仕様である場合があります。
住宅のリフォームに際して照明器具も新しくしようというときや、既存の照明器具にLEDランプを設置する場合には、
購入前には必ず照明器具のサイズや強度などを確認するようにします。